ポルシェ911(997)エンジン不調の修理です。
メーターにこう出てるし、あきらかに調子が悪いです。
テスターでの診断ではNo.6シリンダのミスファイア。
実測データを点検したら、No.6シリンダで回転のアンバランスがでてますね。
で・・・大好きな点火プラグの点検。
いやべつにそんなに好きじゃないんだけども・・・。でも診断の基本だから・・・。
なんと!
これでは点火できません。
ちなみに正常なのはこれです。
またシリンダーリークテスト。No.6シリンダに吹き抜けあり。
で、エンジン分解決定です。
エンジンを取外します。
エンジンスタンドに取付、分解していきます。
水平対向エンジンなので両バンクの外側から順番に。
まずはシリンダーヘッドから取外します。
クランクケースになったところでシリンダーの状態が点検できます。
No.6シリンダの状態です。写真だとわかりづらいですけど、上部の傷がけっこう深いです。
さらに分解をすすめて・・・ピストンの状態です。
スカート部の傷がすごいです。
クランクケースとピストンは交換が必要ですが・・・
クランクケースの交換だと高額になりますしエンジン番号も変わってしまいますので・・・
特殊鋳鉄のシリンダライナーを組込む修理をします。
ピストンは新品に交換します。
シリンダライナーを組込んだクランクケースです。
新品のピストン径に対して各シリンダのクリアランスが同じになるようにボーリングしてあります。
ここからは組立て工程ですね。
バラバラのエンジン部品を組み立てていきます。
シリンダヘッドは取付ける前に掃除と・・・ひずみの点検と・・・
バルブの摺り合わせもします。
シリンダヘッドも取付けまして。
補器類その他がついてやっと見慣れたエンジンの形になりました。
車両に取付けるとクルマらしくなってきます。
油脂類を充填していきます。LLCは充填に専用の道具が必要ですよ。
エンジン番号がそのままでエンジンを修理することができました。
できるかぎりこれは変えたくないですよね(個人的にですが)。
どうしてもこういう記事だと専門用語が増えてしまうのが難点ですよね。
わかりやすく書こうとすると説明文が長くなるので・・・・・・・
察してくださるとありがたいです。
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